2012全日本筑波Rd参戦記 その13 全日本編
なんとかたぐり寄せた全日本決勝日。
昨日の予選2回目はかなり追い詰められてたが、決勝は気が楽。
地方選の時と違って、昇格を気にする必要もなし。
全日本フル参戦組みじゃないのでポイントを気にする必要なし。
スポンサーも特にないので、順位を気にする必要なし。
しかもグリッドは最後尾の30番。ビリは元々何も失うものはない。
全日本という舞台だけど純粋にレースが楽しめそう。
わりと朝早くにフリー走行枠があるので、起きてからあまりゆっくりするヒマもなく走行開始。
まずはセッティング変更の確認とライダーの体慣らし。
ここで無理してもしょうがないので、タイムは気にせず走る。
予選の時とは違ってトップライダーをまじえ、30台でフルに走行。
至るところでバシバシ抜かれる
特に1コーナーの侵入なんか、こちらがそこそこのペースで突っ込んでも、いとも簡単に内側からスパーンと抜いてくる。
侵入スピードは段違いに早いし、きちんとクリップを奥に取り、綺麗に加速していく。
真後ろから見てるとそのスムーズさに見惚れてしまう。
やっぱり全日本は凄い。
走行終わって結果を見ると、そんなにプッシュしなかったので、案の定順位はビリw
ただタイム自体は、攻めてないにも関わらず0秒中盤とそんなに悪くない感触。
決勝までの間に、YSPの特設ブースで一言しゃべってと呼ばれたので、MCコーナー(今年からアジアコーナーだっけw)観客席裏の芝生ゾーンへ。
取り仕切っているYSP横浜南の社長に名前紹介の際に、喋ろうと思っていたことのほとんどを言われてしまって結構焦ったんですが、無事喋れましたw
お客さんには拍手してもらったり応援してもらったりと素直にうれしかったです。
fazer8と共に/YSPレーシング応援ツアーin筑波サーキット
そしていよいよ決勝。
サイティングラップを終えて、選手紹介。
いつもは緊張して心臓バクバクですが、今回は過剰には緊張してない。
この平常心でスタートばっちり決めて、数台抜きたいところ。
時間が来、ウォーミングアップラン。
ウォーミングアップランを終えグリッドにつく。
レッドフラッグ掲示のオフィシャルが退場。
アクセルを開け、回転数を一定のところに合わせる。
シグナル点灯。
ブラックアウト。
期待とは裏腹にスタートは若干失敗。一台も抜けそうにないが、かと言って離されはしない。
1コーナーを見るとイン側がかなり渋滞している。アウト側からまくった方が早いと判断し、ストレートでアウト側へマシンを振る。
そのまま高いコーナリングスピード維持し、1コーナーはアウトを大回り。
この判断は正解で、S字までに松川選手をパス。


photo by みっち~
前には矢田選手とモトアルファの長嶋選手。1ヘアで長嶋選手が矢田選手のインに車体をねじ込みオーバーテイク。
やっぱ全日本は気合いが凄い!

photo by みっち~
1ヘアでは前の2台には追いつけなかったが、ダンロップコーナー侵入までにかなり近づく。
ダンロップコーナーでアウト側を走り、MCコーナーで仕掛ける。
が、少し距離が足りず、絡んで接触しそうだったのでブレーキを掛け減速して引く。(今から考えるとありゃ行けたと思う)
その後は仕掛けられず、オープニングラップは一つポジションアップで通過。
2週目、1ヘア立ち上がりで矢田選手がハイサイド転倒でコース上に残る。
そんなに距離が離れてなかったので、一瞬ヒヤリとしたが、減速しつつどうにか避ける。
かなり減速したので「やっべー、こりゃ松川さんに抜かれる」と思ったが、MCコーナーを越えてもまだ抜かれない。
2ヘアで大きく首を回し、状況を確認してみると、後ろには誰もいない。
「こりゃ松川さん転けたな。」
案の定、次の週1コーナーへ差し掛かると、転倒している車両が! あー、やっぱり。
前方のグループとは距離がはなれてしまったので、ペースを上げ必死になって追いかける。
前方グループのペースがあまり上がってないみたいで、数週で思いのほか早く追いつく。
追いつくと直前にいるのは2台。前を走っているのはSP忠男の篠崎選手で、長嶋選手が後ろから隙を伺っている。
こちらも長嶋選手に仕掛けたいところだが、篠崎選手に仕掛けようとラインをずらすので、なかなかタイミングが取れない。
仕掛けられないまま数週後ろについて走る。
1コーナーで、長嶋選手が篠崎選手のインをつきオーバーテイク。
よし、俺も続け!とばかりに篠崎選手に仕掛ける。
コーナースピードはこちらの方が上だったので、1コーナーで数週仕掛けようとするが、
ならば、2ヘアで立ち上がり重視のラインを取り、最終コーナーで仕掛ける。
最終コーナーまでに、頭をねじ込んだら仕掛けてやる!と気合を入れて立ち上がると、何故だかあっちのバイクの速度が伸びずバックストレートであっさりオーバーテイク。(後で聞いた話だとクラッチが滑ってたらしい)
よし次!と調子も上がって来たので、波に乗って長嶋選手を追いかける。
2週位で追いつき、後ろにぴったりつけ仕掛けどころを探す。
あちらはCBRだったので、最高速はこちらのR6の方が上。
なら、さっきと同じ手使うかと、2ヘアで立ち上がり重視のラインを取り、立ち上がりから真後ろにつけ、スリップストリームに入る。
最終コーナー入り口までにはマシンを完全に並べることができ、そのまま最終コーナー侵入でオーバーテイク。
次のターゲットは深津選手。が、結構距離がある。
この時点ですでに20週。残り周回少ないがガンバって追いつこう!とペースを上げる。

photo by みっち~
ジリジリ追い付いてきたが、まだまだ届かない。
そうこうしてる間にチェッカー。
転倒してる選手も多く30台中21位で無事完走。
後一台抜いてれば、ポイント圏内でしたが、深津選手は遠かった。
ちょっと悔しい気もするが、そもそも予選突破出来るか自信なかったので、この結果には満足です。

photo by みっち~
始めての全日本は、セッティングの考え方、ライディングポジション、ライディングテクニック、
予選の進め方などなどかなり多くの経験を積むことができ、ライダーとしてかなり成長できたと思います。
また来年参戦する時は、更に実力つけた状態で挑戦だ!
目指せ58秒台!


【SpecialThanks】
お店閉めて手伝ってくれた嘉さん&許可くれた親父さん
勤め先が火事になったのに、残って手伝ってくれた影山さん
一度出た4秒から遠ざかってる吉岡さん
結婚したのにレーサーを買ってしまった伊藤くん
チームヒロから手伝ってくれたピエールさん
セッティングのいろはから、他にも色々なことを教えて頂いてるひげのおじさん
わざわざテントに足を運んで頂きアドバイスを色々くれた難波さん
そして決勝への残り少ないイスを掛けて戦ったライバル達
最後に長期間に渡って長文を読んでくれてありがとう!
writer : ama
昨日の予選2回目はかなり追い詰められてたが、決勝は気が楽。
地方選の時と違って、昇格を気にする必要もなし。
全日本フル参戦組みじゃないのでポイントを気にする必要なし。
スポンサーも特にないので、順位を気にする必要なし。
しかもグリッドは最後尾の30番。ビリは元々何も失うものはない。
全日本という舞台だけど純粋にレースが楽しめそう。
わりと朝早くにフリー走行枠があるので、起きてからあまりゆっくりするヒマもなく走行開始。
まずはセッティング変更の確認とライダーの体慣らし。
ここで無理してもしょうがないので、タイムは気にせず走る。
予選の時とは違ってトップライダーをまじえ、30台でフルに走行。
至るところでバシバシ抜かれる

特に1コーナーの侵入なんか、こちらがそこそこのペースで突っ込んでも、いとも簡単に内側からスパーンと抜いてくる。
侵入スピードは段違いに早いし、きちんとクリップを奥に取り、綺麗に加速していく。
真後ろから見てるとそのスムーズさに見惚れてしまう。
やっぱり全日本は凄い。
走行終わって結果を見ると、そんなにプッシュしなかったので、案の定順位はビリw
ただタイム自体は、攻めてないにも関わらず0秒中盤とそんなに悪くない感触。
決勝までの間に、YSPの特設ブースで一言しゃべってと呼ばれたので、MCコーナー(今年からアジアコーナーだっけw)観客席裏の芝生ゾーンへ。
取り仕切っているYSP横浜南の社長に名前紹介の際に、喋ろうと思っていたことのほとんどを言われてしまって結構焦ったんですが、無事喋れましたw
お客さんには拍手してもらったり応援してもらったりと素直にうれしかったです。
fazer8と共に/YSPレーシング応援ツアーin筑波サーキット
そしていよいよ決勝。
サイティングラップを終えて、選手紹介。
いつもは緊張して心臓バクバクですが、今回は過剰には緊張してない。
この平常心でスタートばっちり決めて、数台抜きたいところ。
時間が来、ウォーミングアップラン。
ウォーミングアップランを終えグリッドにつく。
レッドフラッグ掲示のオフィシャルが退場。
アクセルを開け、回転数を一定のところに合わせる。
シグナル点灯。
ブラックアウト。
期待とは裏腹にスタートは若干失敗。一台も抜けそうにないが、かと言って離されはしない。
1コーナーを見るとイン側がかなり渋滞している。アウト側からまくった方が早いと判断し、ストレートでアウト側へマシンを振る。
そのまま高いコーナリングスピード維持し、1コーナーはアウトを大回り。
この判断は正解で、S字までに松川選手をパス。


photo by みっち~
前には矢田選手とモトアルファの長嶋選手。1ヘアで長嶋選手が矢田選手のインに車体をねじ込みオーバーテイク。
やっぱ全日本は気合いが凄い!

photo by みっち~
1ヘアでは前の2台には追いつけなかったが、ダンロップコーナー侵入までにかなり近づく。
ダンロップコーナーでアウト側を走り、MCコーナーで仕掛ける。
が、少し距離が足りず、絡んで接触しそうだったのでブレーキを掛け減速して引く。(今から考えるとありゃ行けたと思う)
その後は仕掛けられず、オープニングラップは一つポジションアップで通過。
2週目、1ヘア立ち上がりで矢田選手がハイサイド転倒でコース上に残る。
そんなに距離が離れてなかったので、一瞬ヒヤリとしたが、減速しつつどうにか避ける。
かなり減速したので「やっべー、こりゃ松川さんに抜かれる」と思ったが、MCコーナーを越えてもまだ抜かれない。
2ヘアで大きく首を回し、状況を確認してみると、後ろには誰もいない。
「こりゃ松川さん転けたな。」
案の定、次の週1コーナーへ差し掛かると、転倒している車両が! あー、やっぱり。
前方のグループとは距離がはなれてしまったので、ペースを上げ必死になって追いかける。
前方グループのペースがあまり上がってないみたいで、数週で思いのほか早く追いつく。
追いつくと直前にいるのは2台。前を走っているのはSP忠男の篠崎選手で、長嶋選手が後ろから隙を伺っている。
こちらも長嶋選手に仕掛けたいところだが、篠崎選手に仕掛けようとラインをずらすので、なかなかタイミングが取れない。
仕掛けられないまま数週後ろについて走る。
1コーナーで、長嶋選手が篠崎選手のインをつきオーバーテイク。
よし、俺も続け!とばかりに篠崎選手に仕掛ける。
コーナースピードはこちらの方が上だったので、1コーナーで数週仕掛けようとするが、
ならば、2ヘアで立ち上がり重視のラインを取り、最終コーナーで仕掛ける。
最終コーナーまでに、頭をねじ込んだら仕掛けてやる!と気合を入れて立ち上がると、何故だかあっちのバイクの速度が伸びずバックストレートであっさりオーバーテイク。(後で聞いた話だとクラッチが滑ってたらしい)
よし次!と調子も上がって来たので、波に乗って長嶋選手を追いかける。
2週位で追いつき、後ろにぴったりつけ仕掛けどころを探す。
あちらはCBRだったので、最高速はこちらのR6の方が上。
なら、さっきと同じ手使うかと、2ヘアで立ち上がり重視のラインを取り、立ち上がりから真後ろにつけ、スリップストリームに入る。
最終コーナー入り口までにはマシンを完全に並べることができ、そのまま最終コーナー侵入でオーバーテイク。
次のターゲットは深津選手。が、結構距離がある。
この時点ですでに20週。残り周回少ないがガンバって追いつこう!とペースを上げる。

photo by みっち~
ジリジリ追い付いてきたが、まだまだ届かない。
そうこうしてる間にチェッカー。
転倒してる選手も多く30台中21位で無事完走。
後一台抜いてれば、ポイント圏内でしたが、深津選手は遠かった。
ちょっと悔しい気もするが、そもそも予選突破出来るか自信なかったので、この結果には満足です。

photo by みっち~
始めての全日本は、セッティングの考え方、ライディングポジション、ライディングテクニック、
予選の進め方などなどかなり多くの経験を積むことができ、ライダーとしてかなり成長できたと思います。
また来年参戦する時は、更に実力つけた状態で挑戦だ!
目指せ58秒台!


【SpecialThanks】
お店閉めて手伝ってくれた嘉さん&許可くれた親父さん
勤め先が火事になったのに、残って手伝ってくれた影山さん
一度出た4秒から遠ざかってる吉岡さん
結婚したのにレーサーを買ってしまった伊藤くん
チームヒロから手伝ってくれたピエールさん
セッティングのいろはから、他にも色々なことを教えて頂いてるひげのおじさん
わざわざテントに足を運んで頂きアドバイスを色々くれた難波さん
そして決勝への残り少ないイスを掛けて戦ったライバル達
最後に長期間に渡って長文を読んでくれてありがとう!
writer : ama